永山あゆむの小説・シナリオ創作ホームページです。
――都会の夜は明るい。 田舎暮らしだったオレにとって、この夜景は違和感だらけだ。仕事から家に帰るまで誰かに見られている、そんな気分だ。空に浮かぶ数多の星が、人には視えない超小型の監視カメラのようだ。 そのカメラの一つから、「オレ」はどのように映っているんだろう。最初は威勢が良くて最後に空回りしてしまう三振王のオレなのか。それとも、毎日夢に向かって日々全力で戦い抜くオレなのか……人に会うたびに苦しくなって、怖くなってくる。 おぼろげな心を映す夜空の星。人から認められたいと願うオレ。幾重にも分かれる暗い茨の道を選んでいく。選び抜いた先にある小さく輝くひとつの星を。そのために、オレという原石を磨くしかないのだ。 人にどう言われてもオレはオレ。 成りたい自分を信じ続けて、今日も明日も歩み続ける。 |
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<ライナーノーツ> 東京の夜空からイメージした小説です。田舎から上京して、仕事始めて2〜3年目くらいの男が住宅街のなかを寂しそうに歩いて家に向かっている、そんな場面を切り取っています。 田舎と違って本当、明るいですよね、東京の夜空って。雲がハッキリと見えるし。 実家がある山口県の空とはえらい違いです。 だからこそ、夢があって、わくわくもあって、それと同時に孤独を感じたときの息苦しさというのがあるんだと思います。上京したからこその感覚なのかも。ゼロからのスタートというか。大切なものは田舎に預けてきたぜ!、みたいなw 友人、知人と……それぞれが夢を持って走る「頑張る人」に出会っているから、「孤独」という感覚というか闇堕ちせず(笑)、負けずに、ゆっくりでもいいから走り続けて、夢に向かって「頑張り続ける人」となって、日々精進!です。 <2017.02.26> |
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