永山あゆむの小説・シナリオ創作ホームページです。
――さよなら、偽りのオレ(スケープゴート)。 白と黒しか存在しない世界があるとしたら、間違いないなく白のほうへ向かっている。学校での集団生活みたく、ひとりぼっちにならないよう必死に呼吸を合わせた、そんな鉛の空気が軽くなったみたいだ。 逃げたわけじゃない。オレがオレじゃなくなるから壊しただけだ。この居場所にずっといると、ずっと嘘を演じてしまうから。そんな人生では、面白み0%の、なんの深みもない物語しか紡げない。 だから、いい子ぶってしまうオレからお別れをした。人と同じようにしても操り人形として踊らされる現実。後ろばかり見ていても始まらない。 例え現実から逃げられなくても、偽りのない心さえあればきっと、純粋な光は見つけられる――それが生きることだと思う。 迷いながら、戸惑いながらも、真実(ほんとう)の俺に出会うため、真正面から足掻いていく。 |
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<ライナーノーツ> タイトルについてですが、「偽りの自分を身代わりに、生活の平穏さを保っていた」という観点から、スケープゴートという言葉を入れてみました。 集団で行動するときなど、色々な人にどうしても気を使い、自分という個性が薄れがちですよね。そして偽りの自分を演じてしまい、よからぬ所に行ってしまうことだってあります。だからこそ、自分を大切にして、秘めている大事なものを色々な形で出すことが大事なのではないかと思います。 それが、生きることであるし、相手を大切にできるきっかけにもなるはずです。 <2017.11.05.> |
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