新・永山あゆむの小さな工房 タイトル

永山あゆむの小説・シナリオ創作ホームページです。

 
<登場人物> 

・井吹海斗(16)いぶきかいと。主人公。男性。普通の高校2年生。いつも眠たそうな顔をしている。

・幹田涼(16)みきたりょう。男性。高校2年生。海斗の友人。惚れっぽい。

・永瀬なぎさ(16)ながせなぎさ。女性。高校2年生。海斗の幼なじみ。




〇学校 学生棟二階 二年一組(朝)

 『春よ、来い!』からの続き。

 目の前で顔を変化させて悩み続ける幹田涼(16)に呆れる井吹海斗(16)。

 海斗の後ろから、海斗の幼なじみの永瀬なぎさ(16)の声が。

なぎさ(声のみ)「カイちゃん!」

海斗「ん?」

 声の方へと振り向く海斗。

 なぎさ、笑顔で、

なぎさ「おはよっ!」

 海斗、 に向かって手を挙げて、

海斗「おっす、ナギ」

涼「永瀬さんおはよう!」

 なぎさ、涼に気づいて手を挙げて、

なぎさ「幹田くん、おはよっ! ……カイちゃん、おばさんから頼まれたんだけど……」

海斗「ん?」

 なぎさ、鞄から弁当箱を取り出す。

なぎさ「はい、忘れ物」

海斗「サンキュー。いつも悪いな」

なぎさ「部活ばかりに集中しすぎなんだよ。これも持って来たよ……はい」

 なぎさ、タオルと部活用のユニフォームを鞄から取り出し、涼に渡す。

海斗「サンキュー」

なぎさ「部活もいいけど、少しは勉強もしてよね。面倒を見るのはあたしなんだから」

海斗「わかってるって。今日は寝ないよ」

涼「海斗……お、おま、おまえ……」

 海斗となぎさのやりとりに、涼はわなわなと震えている。

海斗「ん、どうした……!?」

 涼、海斗の胸倉をつかむ。そして彼に向かって大粒の涙を流しながら、

涼「こんの、ラノベ星人がぁぁ――――っ!」

 海斗、何が何だかわからない表情で、

海斗「はああっ!?」


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