＜登場人物＞
・井吹海斗（16）いぶきかいと。主人公。男性。普通の高校2年生。いつも眠たそうな顔をしている。 ・幹田涼（16）みきたりょう。男性。高校2年生。海斗の友人。惚れっぽい。 ・永瀬なぎさ（16）ながせなぎさ。女性。高校2年生。海斗の幼なじみ。 ・小山先生（42）おやませんせい。男性。海斗達のクラスの担任。忘れグセが激しい。
〇学校　学生棟二階　二年一組（朝） 前作、『辛辣な一撃』のつづきから。 チャイムが鳴る。 担任の小山先生（おやませんせい）(42)が教室に入り、教壇の方へ向かいながら、 小山先生「よーし、席に着け！」 席に座る生徒たち。 小山先生「今日はなー……えーと……」 少しの間、静かになる。 小山先生、冷や汗が垂れる。 小山先生「……すまん、また忘れちまった」 苦笑いを浮かべる小山先生。 ずっこける生徒たち。 呆れた目で小山先生を見る、井吹海斗（16）。 海斗「……同じことの繰り返しだな……」 なぎさ「先生―っ！　今日はクラスマッチですよー！」 海斗の隣の席にいる永瀬なぎさ（16）が小山先生に声をかける 小山先生「おーそうだった。体育委員はえーと……」 海斗「一番後ろの席で白化（はくか）して固まったヤツっす」 窓側の一番後ろの席でショックを受けて白く固まっている幹田涼（16）。 小山先生「あー、あいつか。ええと、宮田（みやた）？」 海斗「ちがうッスー」 小山先生「じゃあ、峯田（みねた）？」 なぎさ「ちょっと違いますねー」 海斗「最初に『み』がつきますよー」 小山先生「そう、『み』がつくのが分かってんだけどなぁ……み、宮島（みやじま）！」 なぎさ「それは広島の観光名所ですよ！」 海斗「いっそのこと、白化（はっか）くんで」 涼、立ち上がり、泣きながら、 涼「オレをクイズにして遊ぶな――！　幹田涼だよバカ――っ！！」
800scenario count	Total count

Tweet

Topへ	Web Novelメインページへ