突然降り出すゲリラ豪雨のように、あたしの気持ちは揺らいでいた。その想いは全速力となって、夕日に照らされる学校を遠ざけていく。
夏の暑さに身を委ねて伝えた二文字の言葉。その言葉にあいつは、「何言ってんの?」と期待外れの表情。トーヘンボク!
バカ、と思われているように見えて、それがたまらなくなって、夢中になって、全速力で逃げている。
すべてはあいつのせい。あいつの態度、仕草、行動エトセトラ……その一瞬一瞬が、わたしの天気を大嵐へと変えているんだ。
なのに、アイツは……!
「バッッッッカヤロ――――――ッ!!」
駆け巡るあらしのなかで、あたしは絶叫した。
響け! 届け! 伝われ!
あたしの手をつかまえてみろ!
止まっていた時が、動き出した。
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