永山あゆむの小説・シナリオ創作ホームページです。
エピローグ | ||
<登場人物> | ||
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・杏子 モノローグ(以下M) 杏子(M)「こうして、あたしと明寿香の小さな冒険は終わった。気が付いたら、あたしはベッドの上に寝ていた。『夢かな?』って最初は思ったけど、ベタにほっぺをつねって、現実だとわかった。明寿香の想いを託されたあたし。この想いを、生きている人に伝えたい。明寿香が願ったことを。だから……」 ・大学 食堂 昼休み。 食堂のテーブルを囲んで座っている、杏子、香奈、莉帆、亜紀。 香奈、ため息をつきながら、 香奈「夢、かぁー」 杏子「夢?」 莉帆「いきなりどうしたの? 香奈らしくないじゃん」 香奈、憂鬱そうな口調で、 香奈「だってさ、バイトの先輩が就職決まっちゃって、『二年生の頃から考えたほうがいい』って言うんだ。面白そうな学科があったからこの大学に来たんだけど、夢がないから、どうしようって」 莉帆「そんなの、みんな一緒だよ。わたしもそうだし」 亜紀「そうそう。先の話を考えったってしょうがないよ。まっ、アタシは在学中に未来の旦那様が見つかれば問題ないけど」 莉帆「亜紀……」 呆れた目で亜紀を見つめる莉帆。 香奈「キョンはどうなのー?」 杏子「えっ、わたし?」 いきなり話を振られて、驚く杏子。 亜紀「そうだよ。最近、よく勉強しているし、鞄だって重たそうだし」 莉帆「そういえばそうよね。最近、つき合い悪いし……」 亜紀、あやしそうな声音で、 亜紀「まさか、男ができた……!?」 香奈「え、そうなの!?」 前のめりに杏子を見つめる香奈。 杏子「そんなことないわよ!」 香奈「ほんとー? ウチらに隠しごとはなししょ、キョン」 杏子「ホントーだってば! ただ、大事な夢ができたっていうか……」 莉帆「夢?」 香奈、羨ましそうに、 香奈「ずるいー! いったい何なのさ! 教えてよ!」 杏子「そ、そんなに大きなものじゃないよ」 亜紀「なになにー?」 杏子、軽く咳払いをして、 杏子「あたしの夢は――」 <Committed wish 完> |
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