新・永山あゆむの小さな工房 タイトル

永山あゆむの小説・シナリオ創作ホームページです。

序章:希望となるために
第5話:過去のオレ、今の俺
<登場人物>

エイジ・ハセガワ(18)(14)男性。主人公。
エミリー・ミチヅキ(18)(14)女性。ヒロイン。アイドル歌手。通称エミー。
ブリーゼ・オイサキ(28)女性。国際特秘遂行警備組織“影星”所属の団員。
フリッツ・エダサワ(33)男性。国際特秘遂行警備組織“影星”ミザール支部支部長。
メルヴィン・シバサキ(32)男性。国際特秘遂行警備組織“影星”ミザール支部治療班班長。

ルイ・ムカイザワ(14)男性。エイジとエミリーの友人。

トラン・アイザワ(40)男性。パフォーマンスキャラバン‐スピカ‐の司会者兼団長。
レナ・ホシカワ(23)女性。パフォーマンスキャラバン‐スピカ‐に所属する歌姫。




〇ミザール国 国際特秘遂行警備組織“影星(エクリプス)”ミザール支部 医務室

 医務室のベッドでの上で、エイジ・ハセガワ(18)を見つめるエミリー・ミチヅキ(18)。

エミリー「なりたい、もの?」

 エイジ、頷き、

エイジ「ああ。答えは、すぐ側にあったんだ」



〇回想 ミザール国 山岳の村バナーレ村(4年前)(朝)

ナレーション(以下N)「ミザール国山岳の村 バナーレ村(4年前)」

 山と山の間に挟まれた場所に、集落がある。
 入口で一人の男性がラッパを吹いている。
 その音色で、村の住人達が次々と村の入口の方へと向かっている。子供たちは、走ってそちらへ向かっている。



〇回想 ミザール国 山岳の村バナーレ村 グナール孤児院 全景(4年前)(朝)

 村の外れにある小さな孤児院。

N「グナール孤児院」



〇回想 ミザール国 山岳の村バナーレ村 グナール孤児院 1Fエイジの部屋(4年前)(朝)

 1Fにあるエイジの部屋。
 ベットの上で、寝ているエイジ・ハセガワ(14)。寝間着用の服を着ている。
 寝ているエイジに、人影が。

ルイ「エイジ―っ!!」
エイジ「!!!?」

 寝ているエイジにダイビングするエイジの友人――ルイ・ムカイザワ(14)。
 エイジ、寝ぼけ眼で、

エイジ「なにすんだよ、ルイ! こんな朝っぱらから」

 ルイ、輝いた眼差しで、

ルイ「エイジ! キャラバンだよ!」

エイジ「はあ? キャラメルがどうかしたって」

ルイ「食べ物じゃないよ! キャラバン! サイドショーを今からやるんだって!」

エイジ「んん? バカいうなよ。サイのショーなんて」

ルイ「寝ぼけてないで、さっさと行くよ!」
   ルイ、エイジの足を引っ張り、エイジをむりやり連れ出す。

エイジ「わあっ、バカ、引っ張るなって!」



〇回想 ミザール国 山岳の村バナーレ村 村の入口(4年前)(朝)

 村の入口前、村人たちの人ごみで溢れている。
 それを見つめるエイジとルイ。
 エイジは寝間着から普段着へ服を着替えている。

エイジ「なんだありゃあ」

ルイ「今からパフォーマンスが始まるんだよ。行こう!」

 ルイ、先に走り出す。

エイジ「あ、おい! ……ったく、なんだよパフォーマンスって」

 エイジ、ルイの後を追いかける。



〇回想 ミザール国 山岳の村バナーレ村 村の入口 パフォーマンス会場(4年前)(朝)

 村人たちで溢れているパフォーマンス会場の最前列で、エミリー・ミチヅキ(14)がおとなしく座っている。

 エミリー目の前には、小さなパフォーマンスステージがある。そのステージのバックに、『SUPIKA』と書かれた文字と星が飾られている。

ルイ「あ、エミちゃん!」

エミリー「ルイ君」

 村人たちの間をかいくぐって、エイジが現る

エイジ「ったく、朝から元気だな」

エミリー「エイジ」

エイジ「エミー、来てたのか」

 エミリーの隣にエイジが、彼の隣にはルイが座る。

 エイジ、あくびをしながら、

エイジ「一体、何が始まるんだよ、コレ」

エミリー「んー、わからない。でも、朝、ラッパの音が聞こえたよ」

 エイジ、パフォーマンスステージを見ながら、

エイジ「スピ、カ? 何かの音楽隊か?」

 すると、誰もいないパフォーマンスステージからラッパの音が聞こえてく。
 エイジたち、そして村人たちは、パフォーマンスステージに視線を向ける

ルイ「始まるみたいだよ」



〇回想 ミザール国 山岳の村バナーレ村 村の入口 パフォーマンスステージ(4年前)(朝)

 パフォーマンスステージの右端から、頭にシルクハットを被り、タキシードを着ている、顎にすこし髭をたくわえた男――トラン・アイザワ(40)がラッパを吹きながら出てくる。

トラン「えー皆さま、朝からお集まりいただき感謝と共に、朝の営みに横やりを入れたこと、心より失礼いたす。どうか少しの間、この余興を楽しんでいただきたい」

 トラン、シルクハットを外して、一礼する。

トラン「これからの余興、どうか皆さまに少しでも勇気と、そして安らぎを。我々‐スピカ‐の華やかなで優雅なひとときを、どうぞご覧あれ!」

 ステージ上にライトが当てられ、明るくなる。
 村人からの拍手が響く。

 ステージにウサギをモチーフにした衣装を着た色っぽい女性が現れて、何もない箱からハトが飛び出したり、ピエロ姿の男が火を吹いたり、黒マントを羽織った仮面をつけた男がカードを空に向かって投げて、銃を撃った瞬間、紙吹雪が舞う。



〇回想 ミザール国 山岳の村バナーレ村 村の入口 パフォーマンス会場(4年前)(朝)

 奇想天外なパフォーマンスに、村人たちの拍手や歓声が沸く。

ルイ「うわあああ……」

エミリー「キレイ……」

エイジ「ヒーロー、みてえだ……」

 紙吹雪でキラキラと輝く舞台に、目を丸くするエイジ。



〇回想 ミザール国 山岳の村バナーレ村 村の入口 パフォーマンスステージ(4年前)(朝)

 トランがステージに現れる。

トラン「それでは最後に、我が‐スピカ‐が誇る最高の歌姫の美声、どうか皆様の心の星彩(せいさい)とならんことを」

 トラン、シルクハットの外し、一礼する。



〇回想 ミザール国 山岳の村バナーレ村 村の入口 パフォーマンス会場(4年前)(朝)

エミリー「うたひめ……!」

 目をキラキラと輝かせるエミリー。
 エイジ、小声で、

エイジ「うたひめ? なんだ、それ。おとぎ話の人物か?」

 エミリー、小声で、

エミリー「知らないの? 最近、都会で流行っている、音楽に乗せて歌う女性のことよ」

エイジ「ふうん。おまえがたまにやっているのと、同じようなものか」

エミリー「わたし以上だよ。うわー、ここで会えるなんて……」

エイジ「……」

 エイジ、嬉しそうなエミリーを一瞥し、パフォーマンスステージを見つめる。



〇回想 ミザール国 山岳の村バナーレ村 村の入口 パフォーマンスステージ(4年前)(朝)

 誰もいないステージに、スポットライトが光る。

 ステージにゆっくりとピンクの長髪でキラキラとしたドレスを着た女性――レナ・ホシカワ(23)が現れる。

 レナ、礼をする。
 音楽が流れると同時に、レナが歌いだす。



〇回想 ミザール国 山岳の村バナーレ村 村の入口 パフォーマンス会場(4年前)(朝)

 レナの歌声に、魅了される村人たち。
 エミリー、目を輝かせる。

エミリー「……」

エイジ「すげ……」

ルイ「外の世界には、こんな大人たちもいるんだね」

エイジ「ああ。こんな人たちに、なりたいな」


〇回想 ミザール国 山岳の村バナーレ村 村の入口 パフォーマンスステージ(4年前)(朝)

 音楽が静かに終わる。

 レナ、顔に汗が滴る中、ホッと一息つき、声を震わせながら、

レナ「ありがとうございました」

 礼をするレナ。



〇回想 ミザール国 山岳の村バナーレ村 村の入口 パフォーマンスステージ(4年前)(朝)

 村人たちの歓声と拍手が鳴り止まない。
 ステージをずっと見続けるエイジ。

 ステージには、トランや他のパフォーマーたちが現れ、レナも含めて、全員で礼をしている。

エイジ(モノローグ)「ほんと、絵本やおとぎ話で見ていた、さっそうと現れて、さっそうと消える、ヒーローみたいに思えたんだ」


〇ミザール国 国際特秘遂行警備組織“影星(エクリプス)”ミザール支部 医務室

 医務室のベッドの上にいるエイジとエミリー。

エイジ「それからだな。あーいう大人になりたいって思い、色々とモヤモヤとし始めたのは」

 エイジ、頭をかきながら、恥ずかしそうに、

エイジ「実は言うと、俺、おまえが羨ましかったんだ」

エミリー「羨ましい?」

エイジ「ああ。首都に向かう理由があるし、歌姫という憧れをもっていたから。俺もおまえを追う形で、村を勢いででちまったけど、昨日のライブを見て、俺とエミーの距離がものすごく遠くに離れているように見えて、それが悔しくて、嫉妬しちまっていた」

エミリー「……ごめん」

エイジ「エミーが謝ることじゃあないって。俺が悪いんだ。自分が何で来たのか、その意味を見失っていたんだから」

 エイジ、ベッドから降りて窓の方へと行き、外を見つめる。

エイジ「俺はきっと、ヒーローになりたいんだ。ワガママ領主たちのおかげで影を潜めていた村のみんなを、一瞬にして希望になってくれた、あんな人たちに。バイトで汚い部分ばっかり見てて盲目となっていたけど、角度を変えてみれば、みんな何かに悩んでいるんだよな。そんな人たちに、俺がどんなことができるか分かんないけど、手に入れたこの力で、少しでもたくさんの人たちの笑顔が見たい。そのためには、現状維持ではだめなんだ。何かを変えるためには、大きな一歩を踏まないとな。エミーが歌姫という一歩を踏み出したように」

 エイジ、ベッドの上にいるエミリーの方へと振り返る。

エイジ「俺もなりたいものになるために、自分の可能性を探すために、ここでやっていく。俺自身が希望となるために」


〇ミザール国 国際特秘遂行警備組織“影星(エクリプス)”ミザール支部 医務室前

 医務室前にある窓を背に、黙ってエイジの決意を聴いているブリーゼ・オイサキ(28)。サングラスをかけている。


〇ミザール国 国際特秘遂行警備組織“影星(エクリプス)”ミザール支部 医務室

 エイジ、照れながら、

エイジ「なんてな。こんな大層なこと言える義理じゃないけどな」
エミリー「ううん。エイジらしくていいと思うよ」

 エミリー、顔を伏せて小声で、

エミリー「わたしだって、エイジのおかげでなれたんだから」
エイジ「え?」

 エミリー、顔を上げて。

エミリー「なんでもない。それよりも、エイジ」

 エミリー、両手をぎゅっと握りしめながら、

エミリー「ここにいる、ということは、昨日のようなことが……」

 エミリー、心配そうな表情をする。
 エイジ、エミリーの下へと近づき、

エイジ「心配すんなって。村で一応、剣の修行はしてたんだ。それなりの対応はできるし」

 エミリー、目を伏せる。

エミリー「……わたしも、行く」

エイジ「え?」

エミリー「わたしも、エイジについて行く」

エイジ「おいおいおい、無茶言うなよ。昨日のように危険な場所に行くんだぞ。戦う術を持っていないんじゃあ、足手まといになるだけだ」

エミリー「なら、エイジが守ってよ」

エイジ「えっ、俺が?」

エミリー「うん。わたしの希望になってよ。それにひとりは、もう……」

エイジ「エミー……」

エミリー「わたしだって、エイジの希望でありたい。それに、両親を探すのもあるけど、わたしは何より、『歌』という力で、エイジや世界中の人たちを癒してあげたい。戦うことはできないけど、この『歌(ちから)』は、心を照らすことができるから」

 エミリー、顔を上げてエイジを見つめて、

エミリー「だからお願い。わたしも連れてって」

エイジ「歌手活動はどうすんだよ」

エミリー「一旦お休みする。今大事なのはこっちだもん。わたしだって当事者だし、ほうってはおけないよ」

 エミリーの決意に溢れた瞳に、エイジはため息をつき、

エイジ「……わかったよ。一応、話をつけてみるよ。ただし、ダメって言われたらダメだかんな。それだけは約束だ」

エミリー「うん。ありがとう」

 嬉しそうにな表情でエイジを見つめるエミリー。

〇ミザール国 国際特秘遂行警備組織“影星(エクリプス)”ミザール支部 支部長室

 支部長席のところに立っているフリッツ・エダサワ(33)。

 支部長席を挟んで、フリッツの前にはエイジが立っている。彼の後ろには、ブリーゼ、エミリー、メルヴィン・シバサキ(32)が立っている。

フリッツ「受け取れ、エイジ」

 フリッツ、エイジに向かって手帳と影星(エクリプス)の団員の証である紋章“アリタード”を放り投げる。

エイジ「うおっと!」

 エイジ、なんとかキャッチする。

ブリーゼ「ちょっと、雑に扱わないでよ」

フリッツ「いいじゃないか別に。減るもんじゃあるまいし」

ブリーゼ「まったく。少しは真面目に……」

 フリッツ。手で何かを祓う仕草をする。

フリッツ「あーはいはい。お小言はあとでな。エイジ」

 フリッツ、真剣な目つきでエイジを見つめる。

エイジ「はい」

フリッツ「この紋章、‐アリタード‐を受け取るということはだな、覚悟はできていると受け取っていいのだな」

エイジ「はい。俺はこの力で、人の可能性を護ります。そして、俺自身がなりたいものへ、漠然としたこの気持ちを、その可能性を見出してみせます、必ず」

 エイジ、両手を強く握りしめ、フリッツを見つめる。
 フリッツ、エイジを真剣に見つめる。

フリッツ「……フ」

 フリッツの口元が緩み、軽い口調で、

フリッツ「オーケーオーケー、それじゃあ、気負うことなくやってくれ」

エイジ「へ?」

 拍子抜けするエイジ。

 フリッツ、エイジに近づき、彼の肩に右手を乗せて、小声で。

フリッツ「なんなら今度、首都のカワイイ女の子(ローズ)ちゃんたちを紹介してもいするぜ。なあに心配すんな。法には引っかからないように手筈はするからよ。どうだ」

 エイジ、苦笑いを浮かべて、

エイジ「え、えーっと」

ブリーゼ「ふんっ!」

 ブリーゼ、勢いよくフリッツの背中に蹴りを入れる。

フリッツ「ごほあっ!」

 フリッツ、ブリーゼの強烈なキックで、吹き飛ばされる。

ブリーゼ「新人を卑猥(ひわい)な世界に誘おうとしない!」

フリッツ「じょ、冗談だって……」

ブリーゼ「本気だった気がしたけど……」

 ブリーゼのブーツが緑色に光る。

フリッツ「ひィッ!」

 声が裏返るフリッツ。 
 メルヴィン、頭をかきながら、

メルヴィン「あーあー、おまえら、その辺にしとけ! その始末をいつも誰がやっているのか分かってんのか?」

ブリーゼ「……フン」

 ブリーゼ、自分がいた位置に戻る。
 メルヴィン、ため息をつき、エミリーを見つめて、

メルヴィン「すまんな、みっともないところを見せちまって」

エミリー「い、いえ」

フリッツ「と、とにかくだ……」

 フリッツ、立ち上がり、エイジを見つめる。

フリッツ「エイジ。歓迎するよ。ようこそ、国際特秘遂行警備組織“影星(エクリプス)”へ。これからは俺たちの仲間だ。共に困難に立ち向かい、平和と秩序を守っていこう」

エイジ「はい。それで、フリッツさん」

フリッツ「なんだ?」

エイジ「あの、エミーのことですが」

フリッツ「ああ。そうか」

 フリッツ、エミリーを見つめて、

フリッツ「エミリー、キミの今後についてだが。君が寝ている間に所属している事務所の責任者と話をつけてな、オレたちがキミをヴァイトインゼルまで送ることになった。その任務をエイジ、おまえとブリーゼに任せようと思う」

エミリー「えっ?」

エイジ「そのことなんですが、フリッツさん、エミーを、いや、エミリーをここに入れることはできないですか?」

フリッツ「それはおまえ、無理な話だな。そもそも、影星(エクリプス)に入れる条件は、昨日、説明した通り、光子(マナ)の力を操れる人間しかだな」

エイジ「やっぱりそうですよね。エミー、これで分かっただ」

 エミリー、床に右足を強く踏み込み、

エミリー「……嫌です」

エイジ「えっ?」

 エミリー、顔を下に向けてエイジの側まで歩きながら、

エミリー「そうですよね。光子(マナ)の力のないわたしでは足手まといですよね。だけど!」

 エミリー、顔を上げて、

エミリー「だからこそ、わたしにできることがあるはずです。エイジの力になりたいんです。それに、わたしはこの事件の被害者です。ほうってはおけません!」

 エミリー、顔をよせフリッツを凝視する。
 フリッツ、凝視するエミリーに目を見張るも、すぐに考え込む仕草を見せて、

フリッツ「う、うーん、気持ちは嬉しいんだが、そう言われてもなあ……」

 すると突然、警報機が鳴り響く。
 部屋中が赤く点滅する。

全員「!?」

 ブリーゼ、天井を見上げ、

ブリーゼ「これは……!」

アナウンス(声のみ)「緊急事態、緊急事態! 未確認物体侵入! 未確認物体侵入! 直ちに掃討せよ! 繰り返す! 未確認物体侵入! 直ちに掃討せよ!」

エイジ「未確認物体!? 宇宙人がきたっていうのか?」

ブリーゼ「バカ! 妄想は他で言って。フリッツ、これはもしかして」

フリッツ「ああ……この話は後だ」

 フリッツ、腰を低くして戦闘態勢に入る。
 他のメンバーも辺りを見ながら警戒している。
 室内にモヤがかかり始める。

エイジ「! このモヤは……!」

 そして、5人の目の前に、泥のような紫色の物体が床に現れる。

全員「!」

 紫色の物体は、天井に届くくらいに伸びていき、人の形をした魔物――奪心(シェル)へと変態した。

 ブリーゼ、奪心(シェル)を見上げて叫ぶ。

ブリーゼ「奪心(シェル)!」


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